接骨院の女性患者さまに離患されないために、活用できる対策をご紹介
女性患者さまで自院のファンになってくださっている方もいる一方、初回施術の反応が良く予約をいただいたのに、後日キャンセルが入り再来院されなくなる方はいらっしゃませんか。その理由が思い当たらず、いつも戸惑われているという先生もおられることと思います。
そんな方に、接骨院の女性患者さまに離患されないための4つの対策をお伝えします。女性患者さまへの理解を深めていただく一助にしていただければと思います。
理由を意識する
ファンになってくださっている女性患者さまが多くいる接骨院の方の場合、こうすればうまくいくという離患対策をきちんと行っていて、女性患者さまとの接し方には不安をお持ちではないとは思います。
ただ、その離患されないための対策ノウハウに加えて、ファンになっていただくための間口を広げるという意味で、この来院したくない理由を意識することで、より女性患者さまに選ばれる接骨院になるための一助になると思います。
初めて来院された女性患者さまが、予約を取られていたにもかかわらず再来院されなかった理由は、色々とあるとは思います。そこには明確な理由を女性患者さま本人でさえもよくわかっていないこともあります。また、明確な理由がわかっていたとしても、本音を語らずに去ってしまわれることもよくあります。
どこまで突き詰めても実は原因は特定できないことが多いのです。なので、多くの方はそこでやめてしまわれるのです。そこで、離患した理由を意識することが、実は対策のひとつめになります。
不快に気づく
先生方が何気なくとっている行動で、結果的に離患の判断をされてしまっていることが大いにあるかもしれません。ひとつ例を挙げます。
ハニースタイル会員へお聞きした接骨院への清潔感に関するアンケートの集計結果によりますと、女性患者さまは接骨院の施術で使われるタオルについて、とても気にしていることがわかりました。
- タオルの臭いが気になる
- タオルの生乾きが不快に感じる
- タオルの毛羽が服について困る
- タオルが使いまわしされているのを見た
- 自分の前の男性患者さまにかけられていてタオルだったので鳥肌がたった
不快を意識する
女性患者さまの〝不快〞に対する意識の高さは、タオルへの扱い方へのコメントにもあらわれていますが、それは院内での施術のほんの一部のことにすぎません。
女性患者さまはこのようなちょっとしたことが積み重なり、施術とは直接関係のないことがらをきっかけにして、どんどん気持ちが離れていってしまうことがあるのです。もしかしたら、女性患者さま本人すらも気づいていないかもしれません。
ちょっとずつ離れた来院への意識がすっかり冷めてしまった時には、だれに原因すら聞かれてもわからず、なんとなく来院しなくなった、となってしまうのです。これくらい本当に些細な理由が原因になります。
快適へ近づける
施術に使っているタオルという、ごく限られた施術に関係のないことでさえも、その積み重ねで離患につながります。反対にいえば、〝快適〞と感じた場所には足を運びたくなります。
そのようなポイントを少しでも院内に作ることができれば、女性患者さまに再来院してもらえるような接骨院になる可能性は大いにあります。
女性患者さまは意外に院内を隅々まで見てます。院内の雰囲気であったり、施術ベッドの顔をうずめる穴からみえる床の清掃状況であったり、施術をしている先生の目線や細かな仕草であったり、施術をするときの白衣の汚れ具合や装いであったり、院長先生と受付スタッフとの何気ない会話であったり。
特に意識しようとしているわけではないのですが、無意識に見てしまっています。そして、言葉にできない何かを感じていて、何気なく再来院するかどうかを決めてしまっています。そこには施術効果はあまり関係ありません。
そのような女性患者さまであることをぜひ認識していただいて、快適に過ごしていただくためのいろいろな項目をすべてピックアップして、意識して見直してみてください。それでも難しいと感じたときは、まずは多くの女性患者さまが気にされている項目、施術に使っているタオルの取り扱いから見直してみてください。新たな気づきをきっと見つけられると思います。
女性患者さまの離患対策 まとめ
女性は女性患者さまだけではありません。女性スタッフにも同じことが当てはまります。施術の腕を認めてくれる少人数の女性患者さまや女性スタッフにだけ選ばれる接骨院であればよい、という接骨院には必要ないかもしれません。
しかし、より多くの女性患者さまに来院いただき、より多くの女性スタッフが働きやすい接骨院になるためには、女性患者さまの離患対策を参考に、女性が快適に過ごせる院内環境づくりを意識していただければと思います。